本文へスキップ

全般性不安障害

別名:全般性不安症/GAD

全般性不安障害は、健康・仕事・お金・家族・日常の出来事など、様々なことに対して過度の不安や心配が長期間続き、コントロールが難しい状態が続く病気です。吉川市の中村病院では、精神科専門医による診断と薬物療法を中心とした治療を行っています。「いつも何かが心配で頭から離れない」「漠然とした不安が消えない」という方は、一度ご相談ください。

当院の全般性不安障害における特徴

専門医による正確な診断と個別の薬物療法

全般性不安障害は、うつ病・パニック障害・身体疾患など他の病気と症状が重なりやすく、「体の病気かと思っていたら精神科の問題だった」というケースも少なくありません。当院では全常勤医師が精神科専門医・精神保健指定医であり、詳細な問診と経過観察のなかで正確な診断に努めています。

薬物療法では、患者さまの症状・体質・生活スタイルに合わせた処方を行い、定期的な診察のなかで副作用と効果を確認しながら進めます。「薬を飲み続けることへの不安」「副作用が心配」という気持ちも大切にしながら、共同意思決定(SDM)のもとで一緒に治療方針を決めていきます。

通院しやすい環境とオンライン診療

当院ではJR武蔵野線吉川駅南口などから無料送迎バスを運行しており、通院のハードルを下げる工夫をしています。体調や状況によって外出が難しい場合には、オンライン診療(メドレーCLINICS)や訪問診療のご利用も可能です。また、グループ内の中村クリニック(吉川駅前)への通院を選ぶこともできます。それぞれの状況に合わせて、柔軟な受診方法をご提案します。

オンライン診療について詳しく

心身ともに休める療養環境と入院対応

全般性不安障害では、心理的な不安だけでなく身体的な不調も重なることが多く、慢性的な緊張状態が続くことで心身が疲弊しているケースがあります。当院の入院施設では、都市部の喧騒から離れた吉川市の田園環境のなかで、静かに心身を休めることができます。外来治療で回復が難しい場合には、入院による集中的な治療という選択肢もあります。

入院について詳しく

全般性不安障害とは

全般性不安障害(GAD: Generalized Anxiety Disorder)は、特定の対象に限らず、日常の様々な出来事(仕事・家族・健康・お金・将来など)に対して過度の不安や心配が6か月以上続き、それをコントロールすることが難しい状態です。

「心配性な性格だから仕方ない」と感じている方も多いですが、全般性不安障害の心配は一般的な心配とは異なります。不安の強さが日常生活への支障をきたすほどであり、意識的に考えるのをやめようとしても止められないのが特徴です。「心配しすぎる自分が悪い」と自責することなく、治療によって改善できる病気であることを知っていただけたらと思います。

全般性不安障害の症状

全般性不安障害では、こころとからだの両方に症状が現れます。

こころの症状としては、様々なことへの持続的な心配・不安、「最悪のことが起きるのでは」という考えが止まらない、集中力の低下、イライラしやすい、些細なことに過剰に反応してしまうといったものがあります。

からだの症状としては、筋肉の緊張・こり、疲れやすさ、不眠(寝つけない・眠りが浅い・中途覚醒)、頭痛、肩こり、動悸、胃腸の不調などが現れます。「内科や整形外科に長く通っていたが改善しなかった」という方が、精神科を受診して全般性不安障害と診断されるケースもあります。身体症状が目立つ場合でも、ぜひご相談ください。

全般性不安障害では、これらのこころとからだの症状が互いに影響し合い、慢性的な緊張状態が続くことで日常生活全体の質が低下します。「どこかが悪いわけではないのに、ずっとしんどい」という感覚が続いているなら、それは病気のサインかもしれません。

全般性不安障害の原因

全般性不安障害の原因は完全には解明されていませんが、脳内のセロトニン・ノルアドレナリン・GABAなどの神経伝達物質のバランスの乱れが関係していると考えられています。遺伝的な要因に加え、幼少期のストレス体験・慢性的な緊張状態・几帳面で責任感が強い性格傾向が影響するとも言われています。

「心配しすぎる自分が悪い」ということではなく、脳の機能的な問題として捉えることが治療の第一歩です。自分を責めることなく、専門家に相談することをお勧めします。

全般性不安障害の診断

診断は、精神科専門医による問診をもとに、国際的な診断基準などに照らして総合的に判断します。どのような場面でどのような不安が生じるか、それが6か月以上続いているかどうか、身体症状の有無なども確認します。甲状腺疾患や心疾患など身体的な原因がないかを確認するため、必要に応じて他院との連携も行います。

うつ病・パニック障害・社交不安障害などの疾患との鑑別も重要です。「これくらいで受診していいのか」と迷う方も多いですが、不安や心配が日常生活に支障をきたしていると感じているのであれば、それは受診のサインです。

全般性不安障害の治療

全般性不安障害の治療には薬物療法が中心として用いられます。SSRIやSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が有効とされており、継続服薬によって不安の強さが軽減されていきます。効果が現れるまでに数週間かかることが多いため、焦らず継続することが大切です。効果が不十分であれば、薬を増量したり変更したり、抗精神病薬や抗不安薬など他の薬を併用したりしながら改善を目指します。

精神療法には認知行動療法、マインドフルネス、自律訓練法や漸進的筋弛緩法などがあります。当院では薬物療法に加え、支持的精神療法のなかで患者さまの不安パターンを整理し、日常生活のなかで心配との向き合い方を一緒に考えていきます。「不安をなくす」のではなく「不安があっても生活できる」状態を目指すことが、回復において大切な考え方です。睡眠の問題が強い場合は、睡眠へのアプローチも組み合わせます。

薬物療法について詳しく 精神療法(支持的精神療法)について詳しく

治療を続けるなかで、生活リズムの調整・適度な運動・カフェインや過度な飲酒を避けることなど、日常生活上の工夫を合わせて取り入れることも効果的です。「もう少し楽に毎日を過ごしたい」という気持ちがあれば、ぜひ一歩踏み出してご相談ください。

回復までの経過

薬物療法の効果が出てくると、不安の強度が軽減され、集中力の回復や睡眠の改善を感じられるようになります。ただし効果が安定するまでには数か月かかることも多く、急に薬をやめると症状が戻ることがあるため、専門医の指示に従って進めることが重要です。

「不安が完全になくなることはないのでは」と感じる方もいますが、治療を続けることで生活の質は大きく改善します。症状がある程度落ち着いてきたら、生活リズムを整えることや、運動・睡眠などの生活習慣の見直しも回復を助けます。

また、不安という感情は、誰しもが感じる正常な感情の一つです。このため、無理に「不安が完全になくなること」を目指す必要はありません。不安がなくならなくても、「不安があっても生活できる」状態になれば、良いのです。焦らず、一歩ずつ取り組んでいきましょう。

よくある質問

外来について詳しく

全般性不安障害は「心配性な性格」との違いは何ですか?
心配性な性格は誰にでもある傾向ですが、全般性不安障害は性格では説明ができない程、不安が強く、持続期間が長いというところが、一般的な心配とは異なります。6か月以上にわたって様々なことへの過度の不安が続き、日常生活に著しい支障をきたしている場合は、専門医への相談をお勧めします。
不眠や肩こりがひどいのですが、精神科を受診してもよいですか?
全般性不安障害では筋肉の緊張・不眠・疲れやすさといった身体症状がよく現れます。内科や整形外科で改善がなかった場合、精神科での診察で原因がわかるケースもあります。身体症状だけでも、まずはご相談ください。
薬を飲まずに治療できますか?
症状の程度によっては、薬を使用せず支持的精神療法を中心に対応する場合もあります。ただし症状が強く日常生活への影響が大きい場合は、薬物療法が有効な手段になります。専門医と相談のうえで決めましょう。
仕事のプレッシャーが原因だと思います。仕事を続けながら治療できますか?
多くの方が外来での治療を続けながら仕事を継続しています。必要な場合は診断書の発行も可能です。職場との関係や働き方についても、診察のなかでご相談いただけます。
子どもの頃から心配性でした。今から治療しても変わりますか?
長年続いてきた傾向であっても、薬物療法や精神療法によって不安の強さが軽減され、生活の質が改善することは十分に期待できます。あきらめずにご相談ください。
強い不安のために眠れない夜が続いています。
不眠が続いている場合、症状が悪化する場合があるため早めの受診をお勧めします。睡眠の問題に対しても適切な対応が可能ですので、まずはご連絡ください。

最終更新日:

電話する 初診の流れ アクセス